お知らせ
- とってもすごいワンちゃんの五感
- 沙羅日記
・視覚
犬は人間ほど色を識別できず、灰色、青、黄色の
濃淡で世界を見ているといわれています。
また、動くものを見る力は人間よりも
優れていて獲物の動きを見逃しません。
その一方で、目の屈折率が低いため、
近くのものに焦点を合わせることが苦手です。
1m以内の距離だと、はっきりと物を
見ることができないとされます。
・聴覚
犬は16Hz~12万Hzの周波数の音をとらえられます。
人間は20Hz~2万Hzなので、犬の方が高い音域を
聞き取ることができます。また、犬の耳はたくさんの
筋肉からできていて、立ち耳の場合はあらゆる方向に
片耳ずつ動かすことができます。音源の方向を特定
する能力にも優れているので獲物となる小動物の
甲高い鳴き声がどちらから聞こえてきたか瞬時に
聞き取り、狩りに役立てていました。
・嗅覚
嗅覚の感度は、鼻腔の嗅上皮の表面積によって
決まります。人の表面積が4㎠なのに対し、
犬は18〜150㎠と圧倒的に広くなっています。
犬は「自分の前に誰がこの道を通ったか」を
嗅ぎ分けることもできます。
犬の脳の中で嗅覚から入るメッセージを
分析する領域は人がもつ同じ領域の40倍と
されています。そのため犬は追跡行動が得意なのです。
・味覚
哺乳類の味覚は嗅覚と密接な関係がありますが、
嗅覚が発達しているはずの犬はあまり繊細な
味覚をもっていません。人間の味蕾は9000個あり、
甘味・苦味・酸味・塩辛さなどを感じますが、
犬の味蕾は1700個と格段に少なくなっています。
犬は最も感じるのは甘味で、塩辛さを
感じる味蕾は少ないといわれています。
・触覚
犬はほぼ全身が被毛におおわれています。
この全身の被毛の根元には感覚受容器があり、
空気の流れや障害物を察知しています。
犬の場合、人間と違って皮膚が直接何かに
触ることは少ないですが、被毛が触覚代わりに
なっていると考えられます。一般的にヒゲや眉毛に
あたる部分は「感覚毛」と呼ばれていて、
特に敏感な部分とされます。